「勉強方法」を身につけるための学習方法

テキスト

学力をしっかり育てるために最も必要不可欠な学習の対策は「勉強方法」の確立です。この「勉強方法」に関するお話は既にご紹介しましたので、ぜひ読んで頂きたいのですが、「勉強方法」の記事でもお話をしたように、「学力」は得るべき力によって、自分が学習すべき内容が異なり、その1つ1つを積み上げた結果としての「総合的な力」の結果が試験や入試に於ける得点として出て来る事になります。

つまり「得点」とは総合的な「学力」の結果として、出題100%中の何%の解答力があると言う事を確認する作業をして結果を表している事になります。ですから、試験や入試の本来の目的は「頭の善し悪し」を比較するためのものではなく「学力の総合的な力」を判定するために行われるものなのです。

ところが、試験や入試の「得点」を得たいと言う事だけに焦点を絞ると「総合的な力」が伴わなくても「得点」を上げる事は可能になります。

上位進学校に進んでから伸び悩む子

少し極端に例をお話しますが、小学高学年から中学生で比較的勉強が出来て、進学校上位の高校に進んで高校から伸び悩む子供に多い学習方法ですが、「勉強が出来る方」だと考える事で、小学校や中学校で学ぶ勉強の中核である教科書から学び取る作業を軽視しがちになり、進学校入試対策の色合いの強い塾で難しい問題の解き込みに頼り「得点」を上げて来た場合に「学力の総合的な力」を伴わずに「得点」を得る事が出来ます。

小学校や中学校レベルの内容から作る問題は、基本から学び基本を応用する事を頭をひねりながら自分で考える作業をして行きながら「得点力」を得なくても、似たような問題を数多く解き込み、塾の講師から問題の解き方の解説を受けて頭に入れて行く事で、問題馴れしてを行くと問題を解くための糸口や解法を覚えて行く事で、人から得た力で「得点力」を得る事が出来るからです。

結果として、高校へ入ってからは、「解法」を覚える学習に頼るだけでは、内容が複雑で問題そのものも中学までのように単純なものでは無くなるために対応が効かなくなり、同時に過去の学習の成功体験が邪魔をして本来の自分の力を得るために必要な「勉強方法」を作る事が出来なくなる傾向があります。

こうした高校進学までは優秀で、高校へ入ってから小学校や中学校時代のような偏差値を失う子供は経験上確実にいます。こうして取り上げた理由は、この記事を読まれるみなさんに、正しい「勉強方法」を確立する事が本当に重要であることに気づいて頂きたかったからですが、「学習方法」(塾や家庭教師、通信添削などの学習スタイルを「勉強方法」と区別するために学習方法としています。)を考える時に「知識」=「学力」ではないのでその事を良く考えて欲しいと思うのです。

私たちが取るべき「勉強方法」

「問題を解く知識」を得ることに偏る学習方法は、教科書や参考書を一読する事で基本を理解出来る一握りの天才だけに許される学習の方法なのです。

つまり、普通の頭の私たちが取るべき「勉強方法」は、基礎を学び、基礎を考え基本的な問題の解法を学び理解し、その力を応用する作業に取り組み、当然「間違えて」間違いからまた理屈を学び、次第に正確な応用力を得る。と言うように愚っ直に感じるような勉強に取り組みながら、同時に、覚える物は覚えたり、馴れるべきは馴れたりと、様々な勉強を組み合わせて学び取る作業となり、「正しく学力を育てる」方法を積み重ねることを「勉強方法」として実践しなくてはならないのです。

そうした「正しく育てた学力」を判定するために新潟県では入試が変わり、つい先日(3月8日)に行われた「独自検査」を行う必要性が生まれて行く事になったと私は考えています。

「国語」が苦手な割に他の教科はそれなりの力がある子供さんは、「覚える」に頼った「学力」なので、上でお話をしたような傾向がありますので「自分の考え」を作ったり持つための勉強が必要なので「勉強方法」を考え直す必要がありますのでよく考えてみて下さい。「国語」は「学力」の要の教科です。「学び方」や「勉強方法」を育てる上では鍵を握る教科でもあります。

国語教科書

こうして、得て行くべき「学力」を正しく考えて行くと、取るべき学習法は限られます。話した内容は難しいように感じられるかもしれませんが、実は至って単純な話で、教科書を勉強の中心に学べる「学習方法」を選択して行けばいいのです。

「教科書をしっかり学べる環境を作る。」事が「勉強方法」を育てる鍵になるのです。

塾を選択するにしても家庭教師を選択するにしても、「学習方法」を選択する上では「塾」や「家庭教師」を選択するのではなく、「何を学ぶ事が出来るのか。」を考慮して「学習方法」を選択する必要があります。

学校の勉強を離れて「専用のテキスト」を使う塾、教科書を否定して「教材を販売する」家庭教師の協会は論外に私は思います。

子供たちのが「学習方法」に迷われているご父兄の方が、この記事をお読み下さっているようでしたら、ぜひ、参考にされて下さい。

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