新潟県高校入試(独自検査)

学校の外観

新潟県の公立高校の入学試験は平成27年に大きな変化がありました。従来の5教科の選抜試験に加えて、高校それぞれが試験のタイプを選んで行う「独自検査」が行われるようになったことです。

1日目に5教科の選抜試験、2日目が独自試験という日程になりました。

この「独自試験」とは一体どんなものなのでしよう。

まず「筆答検査Aと筆答検査B」があります。この「筆答検査」は大学進学志望の子供たちが進む進学校が選ぶ検査です。「筆答検査A」は英語数学の応用力と総合力を判定し、数学は中学では教わらないような内容を自分の頭で考えて解答を出すような内容です。英語は長文の意味の読解から自分の意見を英作表現する英語の総合力が問われます。特に新潟高校では筆答検査Aに加えて課題作文がプラスされていますが、後でお話ししますが、ここに今回の入試制度の変更の目的があるように思います。

「筆答検査B」は大学進学や専門学校へ進学する中堅校が選択しています。「筆答検査B」は日本語の読解力と表現力、語彙力、自分の考えを持ち表す力が判定されます。

「作文」「課題作文」を選択する高校は進学、就職両方を考える子供たちが進学する高校です。

「集団面接」は職業系の高校が多く選択しています。「PRシート」は専門学校や就職へ進路を取る子供たちが多い高校が選択しています。

また、長岡大手のように「PRシート」と「筆答検査」を組み合わせる高校もあります。

お話ししたように2日目の試験は高校の特徴に合わせて、それぞれの選抜試験を行うのですが、教育委員会では「学力のさらなる向上を狙うとともに、意欲や関心など広い観点で評価した。」と述べていますが、いずれの試験の内容も、中学生として個々が自ら「考え」「表現」したり、問題に自らの考えで「取り組む力」を判定しているように考えられます。

特に、新潟の高校の最高学府、新潟高校で「課題作文」が「筆答検査A」に組み合わせられた事を考えるとその目的を垣間みる事が出来ます。

分かり易く話せば、個々の「考える力」と「表現する力」+「難解な問題へ取り組む力」を新潟高校は判定したいと考えている事になります。

ここから考えられる事は、塾などで類似の問題を解き込むことで得たような、乱暴にお話しすると、人から教えられて誰でも出来るような勉強でつけた「学力」ではなくて、自分の考えを正しく確立出来ている「学力」(学力感に関してご関心があればお読み下さい。)を求めている事になります。

この2日目の試験の方向性は、「筆答試験A・B」「作文」「課題作文」「集団面接」「PRシート」全てに共通する試験の目的になっています。

受験票

お話ししたように、この2日目の試験は、高校それぞれの「独自の検査」と言うよりも、子供たちの「独自の考え方や問題解決力」を判定する試験であると考える分かり易いと思います。

対策の1番目に必要なことをお話するなら「国語力」を育てることです。英語や数学に関しても、「独自の考え」で取り組むための想像力などや、理解を深め自分の意見を考え、分かり易く表現できる力を国語を通じて身に付ける事です。そして、こうした「学力」こそが高校で自ら学び、大学で研究したり、社会での仕事や生活で自己実現や成功するための大きな力になります。

今後大学入試もセンター試験が無くなり、知識の獲得だけで合否を判定する試験ではなくなる時代に向けての高校側の動きであるようにも思います。

今回の入試の改革は賛否が分かれるところもあるようですが、私はこれから日本で活躍する若者たちの「学ぶ意味」に関して、とても大切な方向を示しているように思います。「将来に活かす事の出来る学力」「本来の学び」を目指す良い方向が出て来たように感じています。

お話ししたように良い方向の受験になったと思いますが、この勉強だけは従来のように高校入試対策を塾で問題を解き込む方法では獲得出来る力ではありません。「正しい自学」を身に付ける事が、今回の入試制度の改革に最も近道となります。

家庭教師は、「正しい自学」を学べるただ1つの方法だと私は思います。新潟市や新潟県内にお住まいの方で家庭教師をお考えでしたら、家庭教師のアズ新潟までお電話下さい。代表の私、渡辺が学習の不安や疑問に誠実にお答えし、様々な学習のご要望に応えて行きたいと思います。